大田区議会の役職問題は、6月16日の特別委員会で、委員会の理事が決まり、今年の役職については全部決まりました。日本共産党区議団を委員長・副委員長から排除する選挙方法を、代表者会議以外の場所で決めているのがよくわかります。臨時委員長は、決まったとおりにやるのが仕事と、氏名推薦か選挙にしますかと聞くだけ聞き、共産党以外の会派がセンキョ!と叫び、共産党の言い分を踏みにじって、(指名推薦の名簿ははじめからない)選挙が行われます。ところが、理事を選ぶ選挙のほうは、委員長副委員長を除いた会派で、大会派順に割り振っていきます。こちらは、一転して委員長による指名推薦なのです。まったく、とんでもない茶番です。21世紀の大田区議会で、こんな茶番が白昼堂々と行われているのです。議運から、委員会まで、たくさんの傍聴がありました。見た目には、日本共産党を排除していますが、それは区民を排除しているのです。区民の利益を損なうものと、理解されたら、こんなことは許されなくなります。
会派別、委員会正副委員長、理事数 | 2011/6/16 | |||
(常任5、特別4、議運1) | ||||
委員長(10) | 副委員長(10) | 理事(18) | 計 | |
自民 | 5 | 4 | 1 | 10 |
公明 | 3 | 4 | 3 | 10 |
共産 | 9 | 9 | ||
民主 | 1 | 2 | 5 | 8 |
ネット | 0 | |||
みんな | 0 | |||
無所属 | 0 | |||
緑 | 0 | |||
日本 | 1 | 1 | ||
計 | 10 | 10 | 18 | 38 |
議席数に応じて配分すると、日本共産党は委員長・副委員長がそれぞれ2名ずつになりますから、日本共産党を排除した結果の9名理事ということは、いかにも異常なのです。これは、民主・自民・公明が国会であらかじめ3党合意で法案を決めてしまうのに、よく似ています。被災者や障がい者、高齢者をそっちのけにして、復興支援などを決めようとしていますが、そうなると、議会審議がどんどん形骸化して、国民の声が届かくなるのです。道理が通らないことは、長続きはしません。国民がそういう政党を見限ることになるでしょう。
今後も議会情報を適宜・迅速にお知らせします。