自治体学校に参加して


仙台市の自治体学校には、区議団から4人参加しました。今回は被災地のリレートークが特別企画でしたが、馬場波江町長、保健師の岩間純子さん、河北新報の小島記者の話、それぞれが大変厳しいものでした。

馬場町長さんは、町の避難計画に沿って指示を出したが、福島第1原発から27キロ離れた津島地区に避難した町民8000人は、放射線量の高い地域だったことがわかり、国からの情報もない中で、多くの町民が被爆してしまったと述べました。

岩間さんは、津波が来ることを覚悟して、海岸に近い町役場に同僚3人と戻りましたが、その3人が犠牲になり亡くなったそうです。被災しながら、自治体職員として、任務を果たすのは想像を超えていて、最初の仕事は、遺体安置所の確保で、4人の子どもといっしょに暮らせるまで震災後4か月だったということです。住民生活を支援する自治体職員としての苦悩、心の闇を語れない苦悩には思わず涙がこぼれました。

記者の話は、今の時代、ネットでみな間に合うというのではなく、紙ベースの情報はやはり大事だと、改めて見直したということでした。

2日目の中学校の先生の話は、もっと具体的な問題が語られました。震災のあと、5月には統廃合の話が出、学力向上が追及されて、被災した子どもたちの苦しみにどう寄り添うか、ということが2の次、3の次になってしまった、ということです。保護者を失った生徒もいて、安否確認から、所在を確認することから、授業が始まったそうです。進学のことも絡んで、進路変更する子どももあったそうで、聞いていても辛いものでした。

3日目の全体会では、汚染水処理の問題を解明していましたが、素人目にも解決はなかなかであろうと思える中身でした。再稼働などとんでもないことです。DSC02612

憲法の13条、18条、25条をどう実現するか、を議会としてどう実現するかを深く考えさせられました。新しい社会を実現するために、主権者とどう住民自治を育てるか、を考えていこう、と新たな決意をしました。

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