この夏読んだ本


南の島に雪が降る 加東大介著 光文社文庫

僕は毒ガスの村で生まれた。 化学兵器CAREみらい基金出版

ヒバクシャ PEACE TOUR 吉崎佳子著 1986年出版(消費税徴収前)

セキララ憲法 金杉美恵著 新日本出版

沖縄の自己決定権 新垣毅・琉球新報 著 高文研

 

「南の島に雪が降る」小学生の頃か?こういう題の映画があったように思うが、父にどういうことか?と聞いた覚えがある。お芝居で雪を降らせたのだ、南の島で、と納得して、その後小説を読んだり、お芝居を見たりはしなかった。前進座で、この公演を行うというので、初めて触れて、すごいことだと、涙がこぼれた。あの芝居に勇気づけられて生き抜いた人、芝居を見て満足して亡くなった人など、演劇の持つ力を再認識した。

「僕は毒ガスの村で生まれた。」旧満州に遺棄された日本軍の毒ガスが、開発事業で掘り出され、重大な健康被害や死亡事故を引き起こしている。日本の裁判所は、これほどの被害を突きつけられても、日本政府には責任がないという判決をしている。こんな無責任なことが許されるのか、と震える。ぜひ読んでほしい、日本のわかものに。

「ヒバクシャ PEACE TOUR」被爆者がアメリカにわたり、原爆被害を訴えたツァーの記録である。以前に出され、1986年に再出版されたものである。

「セキララ憲法」今年の母親大会の記念講演を行った2人のうちのお一人で、弁護士さんなので、てきぱきテンポよく進み面白い。セキララとカタカナで書かれるので、深刻なことも、悩まず読んでしまえる。

「沖縄の自己決定権」ペリーが来たとき、沖縄は外交権を持つ主権国家であった。沖縄が独立国家であったことを、本土の私たちは重く受け止める責任がある。この本は、神戸の母親大会会場で入手した。「標的の村」を見て、衝撃を受け、あまりに知らないことが多い、と改めて、沖縄のようにたたかおう、と決意した。その後、選挙が終わったら、行きたいところの一つが沖縄だったので、あの辺野古へ行った。暑い沖縄で、熱い熱気に触れ、頑張ろう、と思う。

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