第62回の母親大会


8月20日、21日は石川・福井で母親大会が開かれました。私は,TPP問題の分科会に参加しました。内田聖子さんの講演はぜひ聞きたいと思っていましたので、いい機会でした。TPPは貿易交渉にとどまらず、社会保障の仕組みを変えることや、食糧主権にかかわることなど、区議会でも意見書を上げることが必要である、と思っていましたが、やはり事態の進み方は、予断を許さない状況であると思いました。

国民は安全な食品を求めています。遺伝子組み換え食品がどんなところに使われているか、という例示に、発泡酒が出され、会場からどよめきの声が。のどご○、○麦とかなどに液糖が使われており、遺伝子組み換え表示義務がないため、消費者は知らずに飲んでいるのです。遺伝子組み換え表示を確認していても、ないものはわかりません。この種の発泡酒はすでに広く飲まれており、日本国民はこの遺伝子組み換え食品の人体実験をやらされているのです!日本政府はこのことを知っていて、TPP批准を行おうとしているのでしょうか?農産物の輸出を行うだけでなく、TPP加盟国から輸入するという責任を持たされるのです。アメリカ並みに添加物が使われた食品が輸入されることになれば、日本国民に実害が起きないとはいえません。規制を緩和して、アメリカの便宜を図るというのですから、いよいよ実質的に植民地になるのか、と思いました。

また、アメリカの大企業や投資家が裁判に訴えることができますが、この裁判の仕組みがまたとんでもない内容です。3人の非公開で行われる法廷は、なんと、投資家の利益を損ねる規制を行っているかどうかだけが、裁定の基準になります。国民の健康や安全を損ねるなどは議論もされません。

また、TPP参加への最も大きな反対運動は、なんとアメリカにあるそうで、100万人以上の人が組織され、訴訟も起こしているとのことです。

遺伝子組み換えの技術は、薬などに採用されています。C型肝炎の治療に使われるインターフェロンはその代表です。この治療は人によっては、大変苦しいものです。よほど覚悟をして受けるものですし、きちんと説明があります。知らないうちに食べさせられたり、飲まされたりすることとは違います。

この問題をどうとらえて、みんなのものにするにはどうすればよいのか。はじめに3人の人がパネリストで発言されました。漁協の尾山さんが、魚食が日本人の健康を支えてきたこと。JAの人が安全な食品を提供するために、どういう努力をしているか。コープ富山の取り組みは、添加物を63種に限って使う制限をしている。TPPでは2000種を認めている。などが報告されました。

地域からの発言では、学校給食に関わる人たちの発言が多く、運動の方向が見えてきました。次代を担う子どもたちに安全な食生活を保障することは、政治の責任・大人の責任です。消費するだけでなく、種をまく、収穫する、料理して食べることころまで生産の仕組みをわかる教育を行うことも重要です。

TPPを理解するのに、猛獣と洪水を例にする報告もされました。アメリカは猛獣(ライオン)で、日本はトラのようで、しかしTPP参加のほかの国はウサギのようなもので、アメリカはそれを取って食べようとは思わない、もっぱら日本の国益を食べつくすために、日本を狙っている。規制という堤防が壊され、輸入されることになり、日本は洪水のようになる。ずっと、水浸しになってはたまらない、という感想もあったそうです。

TPPが批准されることになると、地域で営々と続けられてきた努力が踏みにじられることが、大変実感できる分科会でした。

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