中央防波堤の帰属について


1029日に、中央防波堤の内側外側の帰属に関する東京都自治紛争処理委員による調停案について、大田区議会は全会一致で、受託しないことを議決しました。日本共産党大田区議団も賛成しています。あの中央防波堤の区域は、江戸中期から1963年に漁業権を放棄するまで、大田区民が海苔ひびを立てて、ノリ養殖業を行っていた場所です。この場所は、海面の特定される場所であり、明治の書面で羽田や糀谷などの区長が確認しています。今回の調停案は、この歴史的な経過を重視せず、かつ水際線を現在の位置としているために、埋め立てをしている江東区が際限なく大田区に近づくという、あり得ない状況になります。

 海苔業がどこで行われていたのか、知らない区民も多くなっています。東京オリンピックの頃のことですから、これを区民に伝えることは、大切なことです。大森東、南の漁師の方々に多く胃がんの方がみられ、なぜかと大田病院の故色部院長が調べたら、ノリをとるために時間を争い、大きいおにぎりをかまずに食べるような過酷な労働が関係あったのでは、ということが語られています。

 今後は、訴訟により、問題解決して行くことになりますが、日本共産党区議団は、その際司法の場でも、江東区と大田区では話し合いを求めていきます。意見書をお読みいただくと、経緯がよくわかります。ぜひご覧ください。

東京湾内中央防波堤埋立地に関する行政上の帰属及び境界に関する意見書

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