日本共産党の金子悦子です。少人数学級について質問します。小学12年、中学1年に限って行われている35人以下学級ですが、小学3年生になるとき、中学に上がるときに学校によって違う対応することになります。
まず、小2、小3との違いについて、タブレットをご覧ください。
4 開桜小 2年と3年は112名で2年生は4クラス(28人)、3年生は3クラス(37人37人38人)となります。
11 馬込小 2年106名4クラス(26人26人27人27人) 3年104名3クラス(34人35人35人)
13 馬込第3小 2年106名4クラス(26人、26人、27人、27人) 3年108名3クラス(36人36人36人)
24 嶺町小 2年は129名で4クラス、3年生は120名で3クラスになります。仮に121名だと4クラスになります。
40 中萩中小 2年は78名で3クラス、3年以上は90人以上でみな3クラス3年に上がるときは、26人から32人でこれは影響が少ない例です。
53 矢口東は2年生の2クラスから、人数が変わらなければ3年になったら1クラスです。
- これから言えることは、40人というのは大変不安定ということです。35人以下でも多い、30人以下学級にすべきところですが、少なくとも3年次までは、40人になるようなクラスには35人以下学級にする手立てを取るべきです。3年次も35人以下学級でという陳情も以前にありました。お答えください。
- ■答弁 国と都の方と条例の関係で、独自にはやらない。
- 1年から6年までずっと同じ学級数のところもありますが、学級数の多い、少ない学校は42校ありますので、教室として使える所はあるのではないか、ぜひ調査をしていただきたいと思います。お答えください。
- ■答弁 独自に少人数学級を実施することは考えていないので、調査はしません。
大規模小学校の特有の問題もありますが、500人を超える学校には特別の手立てが必要です。
次に、中学校です。35人以上の1年生のクラスをマーカーで示しています。8校ありますが、これも通う子どもの身に置き換えると大変理不尽な話です。24番の御園は81人で3クラス(1クラスで27人)、28番の蒲田は79人で2クラス(39人、40人)です。
③中1の場合は、学校ごとに複数担任か35人以下学級を選択した、と聞いていますが、間違いありませんね。
教室が足りないなどの学校施設の問題もあったということも聞きましたが、まず第1義的に教育環境を整えるというのが、大田区の役割ではなかったのかと思います。また、地域の複数の小学校から入学してきますので、特に新1年生には、35人以下学級が必要です。
- 学校に判断してもらうという段階で、1度は実施した中1の35人以下学級が潰えてしまったのは残念なことです。この8校には複数担任がいるわけですから、ぜひ対策をすべきです。お答えください。
- ■学校側に意見を聞くのは当然であり、都条例に則っているので、問題はない。区には35人以下学級を進めるつもりはない。
- 中学校は、300人を超える学校は、対策が必要ですが、300人以下の学校の方が少ない状況です。大規模校として考えるべきです。
- 次に、今予算案で目玉の副校長補佐の採用についてです。副校長先生の過重労働が心配されていますので、歓迎されています。事項別明細書p239、小学校費 学校職員等事務費に副校長補佐、学校事務補助、読書学習司書分として2億2718万円になっています。副校長補佐の方の人数、給与、健康保険、共済費についてお答えください。■小学校59人1日5時間、16日で125,600円、健康保険自前で、共済費は区負担である。
- p247 中学校費 副校長補佐、学校事務補助、読書学習司書分1億891万円のうち、副校長補佐の方の人数、給与をお答えください。
- ■28中学校に、配置1人当たり125,600円。後同じ。
- 小中学校に出入りする人たちは、先生の時差勤務・出張や、講師をはじめ、介添え員、読書学習司書をはじめ、最後にシルバー人材センターの人が閉めるまで、すべての出勤簿を管理しているのが副校長先生です。この方々の軽減勤務は急務です。しかし、副校長補佐の身分は大変不安定でしかも高いとは言えません。常勤で採用するところまで区としても頑張るべきです。 前回も求めましたが、タイムカードを設置することです。
- ■タイムカードは設置しない。
- 副校長先生も、子どもたちと触れ合いたくて教師の職に就いた人です。そのための時間を保障することが求められています。少人数学級を実現することがこの点でも必要です。区の予算概要には、「すべての子が学校生活を楽しめる環境を整えます」と載っています。どちらにしても、35人以下学級はやり始めてしまいました。来るべき新しい政権では、やり残した仕事として残りの学年を35人以下学級にすることを、自治体に要請するでしょう。準備はしておくことです。
- 質問を終えて 大田区も副校長先生の負担軽減には同意せざるを得ないのですが、少人数学級には本当に後ろ向きです。偶然にその地域にいたので35人以下学級に、違ったので40人学級にというのは、どう見ても不公平であり、理不尽な話です。3月27日に東京シューレ大田校ができて、内覧会が行われました。教育センター長があいさつをし、大歓迎と述べておられ、大変複雑でした。小中学校も、35人以下学級で、すべての子が学校生活を楽しめる環境を整えましょう!