3月9日の防災講演会より
市民消火隊の表彰や、まちなか点検事業の成果発表の後、山村武彦氏の講演がありました。「目からうろこ」の防災対応です。
地震警報が鳴ったら、訓練と思ってただちに避難すること。家の中では玄関が一番丈夫にできているので、ともかく玄関へ。逃げ道を確保するために、ドアを開ける。2階にいる時は、無理に1階に下りない。阪神淡路大震災の直下型地震に対する備えから。圧死したのは圧倒的に1階です。今の防災訓練は、屋内で助かった人が集まって行うもので、まず家の中で、けがをせず閉じ込められず、火事を出さないこと。家を離れる時はブレーカーをおろすこと。地震など災害の多い国に住む者の構えとして、家の耐震対策や、3日分の食料の備蓄をするのは作法であるなどです。(発災直後に、食べるものがなくて困ったということは実際あまりないそうです)。私も、一時金を待って、非常持ち出し物品を揃えた経緯があるので、なかなか言うほどには進みませんが。火事が起きたら、ともかく大声で、「火事だ!」と叫ぶこと。この叫びには、「火事が起きた」「助けてくれ」「消防に連絡してくれ」「逃げてくれ」など4つの意味が入っています。知らせるには、笛が最適です。ウィンドホイッスルなど陶器でできたものがよい。水につかっても使えます。阪神淡路大震災の時、コンビニの防犯カメラに映った、店員や買い物に来た人の記録がありましたが、がれきの中から発見されて、編集されたものです。ぐらぐらと揺れだしたときに、2人とも動けません。凍りつき症候群というそうです。最初の揺れから15秒くらいでも逃げられます。とにかくすぐ外へ。まっすぐ外へ。P波の時にすぐ動く。家がカタカタといい始めたら、テレビをつけて、など言わないで、すぐ外へ。防災訓練だと思って動く。100回だまされても、101回目を訓練だと思って対応する。ざっと、こういう中身でした。ともかく最初に、自分の命を守ること。その後、近所の人を助ける人になる、というものです。
「自助・近助・共助でつくるずっと住みたいまちづくり」講演会より
日本共産党 大田区議会議員 金子悦子
1948年(昭和23年)鹿児島県生まれ●大田病院、京浜診療所で24年●1995年大田区議会議員、現在6期目●趣味は映画鑑賞、読書などぜひお読みください
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